今回は、 新卒と第二新卒の違いについてです。
ここ数年、経済の低迷という理由などから「終身雇用の崩壊」や「成果主義」などと言った言葉を見聞きするようになり、より多くの人が転職について考える機会が増えたと感じています。
昔は「転職なんて」と言われていましたが、今は転職は当たり前という時代にかなりなっています。厚労省のデータによると、令和2年(2020年)時点で転職者は321万人でした。さらに前職の勤務年数について20代に限定して抜粋すると、20代前半の約30%が2年未満で転職をし、20代後半では約45%が2〜5年未満で転職をしているというデータがあります。
実際に行動したかは別にして、多くの人は今のままでいいのかと考えたことがあると思います。
そんな転職が当たり前となってきた時代によく聞くようになった言葉が「第二新卒」という言葉です。「新卒」とメリットなどを比較をされている記事を目にします。
そんな新卒と第二新卒について、定義でいうのであれば、その大きな違いは社会に出て就職した経験の有無です。
そもそも一般的にいわれている「新卒」とは、高校や大学など学業を卒業してすぐに働く人を指します。
対して第二新卒とは、新卒で企業に就職し、3年以内で転職活動をする人を指します。
加えて、少し話はずれますが、「既卒」という言葉も存在します。これは卒業をした直後には就職をせず、少し期間を空けて就職を目指す人のことを指します。
「社会に出る」「社会人経験がある」というのは、学校を卒業してから仕事に就いた期間の経験をいいます。 そして社会に出ると、働く方法は正社員を含め様々あります。
一度社会に出た第ニ新卒が新卒と比べたときのメリットは主に2つ
1つ目は、社会人としてのマナーを知っていることです。
企業側としては基礎的なマナーを身につけているため、そこに教育の時間を割く必要がなく、即戦力候補として採用することができます。
求職者側から見ても同様に基礎的なマナーに関する研修にあまり時間を割かれないため、新しい仕事を新卒の時よりもすぐに学ぶことができます。
2つ目は、転職先の仕事への意識です。
企業はよりよい人材を見つけることで、事業を拡大するために、求職者側は自分の将来のために、どちらもミスマッチのないように仕事を選びたいものです。
そんなとき、第二新卒にあたる求職者は、何か理由があって前職を短い年数で辞めることになったからこそ、改めて自分の適性を見つめ直すでしょう。 そうして探した業界が前職と違ったとしても、その業界や次の仕事に対する意欲は、あまり深く考えずに仕事についた人がいる新卒に比べ、遥かに強いと思います。 実際私も転職を決めた際、自分のなりたい像を考え、それに近づくための手段として転職先の業界業種を選んだ経験があります。 そんな風に社会人としてのマナーを持ったうえで、仕事に対する意欲が高く、業界などをきちんと考えて転職活動をする人というのが第二新卒には多く、それがメリットになります。
一方デメリットとしてあげられることは、またすぐに辞めてしまうのではというイメージを企業に与えてしまうことです。
実際辞めてしまったのは事実だとしても、なぜそうなってしまったか、そこから今後の自分がどうなっていきたいかを面接でプラスに話していくことで、企業側にプラスに捉えてもらうことは十分にできます。
そして当然のことではありますが、すぐに辞めてしまうということがないように面接前、面接中、面接後などさまざまなタイミングで相手企業のことを知りましょう。
とはいえ転職には多くの不安や悩み、そして様々な手続きがつきものです。
今の自分に転職が本当に必要か。
いざ転職活動をするとなった場合の履歴書や職務経歴書などの書類、本番の面接に向けた対策、内定から入職までの手続きなど多岐にわたります。 世の中には様々な転職サイトやエージェントがあります。
転職サイトはほぼ全て自分で様々な手続きを行いますが、エージェントは様々なサポートが受けられます。転職そのものを悩んでいる、転職したいけれどどう進めていいかわからない、自分の強みがわからない、手続きを含めた様々なことをエージェントに相談することでよりスムーズに確実に転職活動が行えます。
少しでも今の仕事や会社に対して悩みがあるなら、ぜひ社外の人に相談を
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