前回は面接で話すべき退職理由についてお伝えしました。
今回は、その他の受け答えのポイントを対策していきましょう。
実際に、Carrer Artの転職候補者が面接で聞かれた内容をご紹介します。
・今までの経歴
・強み、弱み
・打ち込んだこと
・一番の挫折
・業界への理解度
・希望年収
・働くにあたっての条件
・将来のビジョン
おさらいになりますが、面接で聞かれる質問の意図は大きく2つです。
①求人とマッチしているか
②会社や実際の配属先の人と相性があうか
上記のような質問に対しても、この意図を踏まえて答えられるように準備しましょう。
では実際の面接さながらに、エピソードを交えながら対策していきましょう。
今までの経歴
新卒の就職活動ならば学生時代に頑張ったことやアルバイトで経験したことを話しますが、社会人経験をしてからの転職は、学生時代のことは基本話しません。
その代わり、これまで仕事をする中で、
・どんな業務に携わってきたのか
(扱った商材やサービス、何年、どれくらいの人数の部署なのか)
・どんな実績を築いたのか
(チーム内の表彰や数字で表現できるもの)
・どんな職業観をもっているのか
(個人とチームのそれぞれで大切にしていること)
などを伝える必要があります。
ここからは、接客販売から営業へ転職した方の面接対策を例にご紹介します。
※具体的な内容はフィクションです。
「わたしは、○○会社で接客販売に5年間従事し、1年前からテレビなどの大型家電のフロア担当になり、10人のチームをまとめるリーダー職をしています。リーダーになる前には、15人の部署でお客様満足度1位を達成しました。その実績をもってリーダーへ選出していただきました。業務を行う中で、お客様への誠実な対応とチーム全体で切磋琢磨すること、商品知識を共有することを大事にしてきました。」
会社は、長く働ける人材を求めているからこそ、人間関係をどうやって構築してきたのか、そもそも人間関係を大事にできる人なのかを面接で判断しています。 ぜひチームで何かを成し遂げた経験も経歴に加えるようにしましょう。
・強み、弱み
自己PRとして質問されることもありますが、強み、弱み、長所、短所は表裏一体です。
たとえば、
・集中力がある⇔周りが見えていない
・意思を貫く⇔頑固
・決断力がある⇔慎重さに欠ける
など、強みや長所は、シチュエーションや見方が変われば、弱みや短所ともなり得ます。
このことを認識したうえで、強みを話す場合は、その強みを発揮した具体的なエピソードと、これから何にどう活かすかを合わせて伝えます。
弱みは、これからどうやってカバーするのかも踏まえて話すとよいでしょう。
・打ち込んだこと
企業は、候補者の継続力を感じられるエピソードやどのような達成経験があるのかを聞くことで、入社後、自社での仕事でどう活躍するのかイメージすることになります。
そこで、すべてを真っ正直に話してしまうよりは、相手企業の社風や文化、価値観に見合うエピソードを話せると、よりよくなるでしょう。
・一番の挫折
挫折経験は、無いという答えは極力避けた方がいいでしょう。なぜなら、企業が本当に知りたいのは、「挫折経験をどう乗り越えたのか」という部分だからです。
・業界への理解度
転職する際に希望業界がある方は、もちろんその業界について理解を深める必要があります。
転職軸が働き方の場合は幅広い業界や職種にエントリーしている方もいるでしょう。
この場合も企業としては、なぜその業界に興味をもっているのかが知りたいのです。
面接する側の企業としては、採用した人には、少しでも長く働いてほしいわけです。
そうなると、求職者のモチベーションは極めて重要な要素であり、業界への理解度が低いと、入社前後でギャップが生じ、モチベーションが低下しやすいため、業界への理解度は、企業として必ず確かめたい要素です。
・希望年収
高い年収を誰しもが望むでしょう。
しかし、シビアな言い方になりますが、年収にも相場というものがあり、この業界ならこのぐらいの給与、この経験をもつこの職種はこのぐらいの給与、この年齢ならばこのぐらいというものが存在します。
したがって、面接で質問されたときは、その相場とのギャップを適切に認識し、そのギャップに値するだけの自身の付加価値も伝えることで希望年収へ近づけることができます。
・働くにあたっての条件
お金、時間、人間関係、業界、職種など、転職軸を考えるときに決めた優先順位をお伝えしましょう。
インセンティブのある企業ならば、「成長と収入が比例するかどうか」というのを伝えてもよいです。
一方、事務職など業務の幅が限定されている職種で「稼げるかどうかが条件だ」と伝えても、その想いを満足させられるだけの給与を支払えないという理由でお見送りとなるでしょう。
・将来のビジョン
応募企業のビジョンを理解したのちに、ご自身の5年後、10年後のビジョンを伝えましょう。
企業のビジョンとご自身のビジョンの方向性が一致しているかどうかが面接のポイントになります。
これまで複数回に渡り、面接のポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたか? 企業の面接官も人です。目の前の人といい関係を築こうという前提が大事になります。 そのうえで企業側の意図を理解し、受け答えできるようになりましょう。
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